2013年 08月 11日
野牡丹のストーリー |
気がつけばお盆とか、、、ただ今年は例年よりここまでが長かったようにも感じます。
先月のこと。
向かいに住んでいた一人暮らしのお婆さんが急病で他界されました。
品があって可愛らしいお婆さん。我が家にとってそれこそ家族のような方でした。
お婆さんの家には小さな庭があり、よく季節ごとの花が咲いていました。
朝、玄関を開けると目に飛び込んでくる庭の風景や匂い、僕にとって幼少の頃から
季節のバロメーターのような存在でいつもそこにあるのが当たり前のものでした。
お婆さんが亡くなり、少し経った雨の日。
戻り梅雨にやられた手負いのトンボの写真なんかを呑気に撮っていたら、
ふと向かいの庭の紫色に惹かれるように目が留まります。野牡丹です。
これまた呑気に写真に収めていたとき ”はっ” としました。
「もうお婆さんに2度と愛でてもらうことのない花」
そう気づくと、深紫が少々残酷な色に見えてしまいました。
今日何気なく家族と話をしていたら、実はこの野牡丹、伯父さんが生前育てていた枝の挿し木をご近所に配ったものだったと聞かされました。
そんな話を聞くとまた違った色に見えるかも、、、
また明日、静かな庭の野牡丹を眺めてみようと思います。
先月のこと。
向かいに住んでいた一人暮らしのお婆さんが急病で他界されました。
品があって可愛らしいお婆さん。我が家にとってそれこそ家族のような方でした。
お婆さんの家には小さな庭があり、よく季節ごとの花が咲いていました。
朝、玄関を開けると目に飛び込んでくる庭の風景や匂い、僕にとって幼少の頃から
季節のバロメーターのような存在でいつもそこにあるのが当たり前のものでした。
お婆さんが亡くなり、少し経った雨の日。
戻り梅雨にやられた手負いのトンボの写真なんかを呑気に撮っていたら、
ふと向かいの庭の紫色に惹かれるように目が留まります。野牡丹です。
これまた呑気に写真に収めていたとき ”はっ” としました。
「もうお婆さんに2度と愛でてもらうことのない花」
そう気づくと、深紫が少々残酷な色に見えてしまいました。
今日何気なく家族と話をしていたら、実はこの野牡丹、伯父さんが生前育てていた枝の挿し木をご近所に配ったものだったと聞かされました。
そんな話を聞くとまた違った色に見えるかも、、、
また明日、静かな庭の野牡丹を眺めてみようと思います。
by fj-engineering
| 2013-08-11 03:18
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