2010年 02月 08日
折れる竿作りのススメ |
物干し場に忘れ去られた、10年前にカットした竹片の束を見つけました。。。
今日はコイツでちと実験タイム、といきたいと思います。
ちなみにあろい軒のフレームに使った竹片は精々5年モノ。こちら10年間、寝かせていたというより常時日光に照らされる場所でカキンカキンに干からびた状態のモノです。
竹片を裏返し、両手で左右を保持し力を加えて曲げ始めると”パキンパキン”と音を立て腐りきった竹のピス層が飛び散ります。アレだけくっついて仲の良さそうだった同じ材も、曲げを加えた途端、はっきり強者と弱者に分かれてゆくのが面白いですね。
ここまで曲げると、もう外側のパワーファイバーしか残っていません。死しても尚、これだけの応力に絶えられる竹のパワーファイバーの恐ろしさ!
残ったパワーファイバーの厚みは0.81mm。曲げ強度を示す”ヤング率”の勝者がたったこれだけの厚み、ということが証明されてしまいました。あくまで腐った竹片ベースですけど・・・
では、その厚みでバンブーロッドを削ったらどうなるか、という極限への挑戦に移ります。
テーパーのベースはパーフェクショニストですが、これは7フィートに縮小しました。身勝手なヤング率調整が許されるのも、素人ビルダーの醍醐味。ま、ヤング違いなんですけど(笑
ヤングのパラ系には独特なテーパーの絞りが2箇所あります。バッド側ティップ側、それぞれ8~8.5分程の位置に急激なフレアーが設定されています。今回、その急激なテーパー箇所についてはあえて抜かずにおきました。その前後にダム間隔を計り、又ダム形状もゆるい卵型にしたりして、あくまで妄想上ではありますが”加速装置”を封じ込めてみました。
最終的にバット側でここまで落としました。0.85mmまで詰めたのは初めての試みです。
自分で削っておきながら、後々冷静に考えるときちんと接着する自信はなかったり・・・
もし続編が無ければ、接着に失敗したものとお考え頂き、ご容赦を!
7フィート2PCのブランクでこの重量は軽いのではないかと思います。ここからティップの抜きと長めに取った余白(リーウェイ)のカットがありますのでもう少しだけ軽くなる予定。
こうしてわざわざ折れやすい竿を作るのですが、竹片の実験結果から見て、せめて面では耐えられると信じたいもの。ま、たぶんそれでも折れるんですけど!(未来予想図2010)
どうせ折られるなら是非尺上様にお相手願いたいところ。さ、もうすぐ解禁ですねー!
今日はコイツでちと実験タイム、といきたいと思います。
竹片を裏返し、両手で左右を保持し力を加えて曲げ始めると”パキンパキン”と音を立て腐りきった竹のピス層が飛び散ります。アレだけくっついて仲の良さそうだった同じ材も、曲げを加えた途端、はっきり強者と弱者に分かれてゆくのが面白いですね。
では、その厚みでバンブーロッドを削ったらどうなるか、という極限への挑戦に移ります。
ヤングのパラ系には独特なテーパーの絞りが2箇所あります。バッド側ティップ側、それぞれ8~8.5分程の位置に急激なフレアーが設定されています。今回、その急激なテーパー箇所についてはあえて抜かずにおきました。その前後にダム間隔を計り、又ダム形状もゆるい卵型にしたりして、あくまで妄想上ではありますが”加速装置”を封じ込めてみました。
自分で削っておきながら、後々冷静に考えるときちんと接着する自信はなかったり・・・
もし続編が無ければ、接着に失敗したものとお考え頂き、ご容赦を!
こうしてわざわざ折れやすい竿を作るのですが、竹片の実験結果から見て、せめて面では耐えられると信じたいもの。ま、たぶんそれでも折れるんですけど!(未来予想図2010)
どうせ折られるなら是非尺上様にお相手願いたいところ。さ、もうすぐ解禁ですねー!
by fj-engineering
| 2010-02-08 03:22
| fly fishing