2010年 06月 02日
欲望の分水嶺 パート2 |
水生陸生織り交ぜた夥しい量のリバース占いで、今日がアタリ日であることを確証します。
小さな堰堤下の石脇の巻き返しでライズしていた1匹。掛け損ね2回、1回は手元にテンションも掛かったというのに、それでもまたフライに出てしまう本能剥き出しの岩魚殿。
一見何の変哲もないこんなポイントでも、流れに定位する魚の上にフライを通すと躊躇いも無く浮上してフライを丸呑みする一部始終をはっきりと見ることができます。まだ瀬には出ていませんが、活性は高く全くスレていないことがうかがえます。
その後も順調に釣りを続けていましたが、勢いを付けて流れを跨ごうとした一瞬!
間一髪でセーフ。危うく踏ん衝けるところでした(笑 なかなか場所を譲らないヤマカガシと格闘すること数分、嫌々な感じで道を開けて呉れます。変な液、飛ばされなくて良かったぁ・・・
15匹目までは数えました。後はただ惰性と欲が釣りを続けていました。。。
小さな3段堰堤の上のこのポイントで、なかなかのサイズを合わせ切れ。
気が付けば飲まず食わずでふーらふら、時計も午後3時を回っていました。。。
おにぎり2個のエネルギー補給を終え、場所を移動することにします。
森の中を川が静かに蛇行する区間を抜けると、水量の有る支流との合流点が出てきました。合流点下がまた絶好のポイントを形成しています。
ふと下流側に目を向けると、川辺に人が座っているように見えました。話を伺おうとガサガサ近付いてゆくとそれはただの腐った木だったのですが、その脇の草木に隠れるように渋いブリティッシュグリーンのレンジローバーが駐めてありました。
そこから合流点まで釣り上がりますが、さっきとは真逆の早いアタリに手も足も出ません。
山女魚です。暫くすると上流から人影が現れ、それがレンジの主であることが分かりました。
”その竹竿、ペゾンか?T田さんのか?”
”いえFJメイドです”
”なんだFJって?”
”ちょ、直列6亀頭の・・・
若松在住の方で、土日の2日連続でこの支流を釣り上がったそうです。
その辺に道具をほっぽり出し、わざわざ川の中まで来てくれて沢山お話しました。
”そのリール、ハーディーじゃなか?”
”いえ、100年前の競合他社かと・・・
愉しい会話の間、ライズがあれば狙ってみるのですがほんと出方が早くて取れません。その度、ヤレ”惜しぃ~”だの”今フライの下まで追ったゾぉ”だの熊のようなルックスの優しいおじさん(お兄さん)が解説してくれると魚が釣れなくても充分幸せな気持ちになりました。
結局、おじさん(お兄さん)が立去った後も山女魚は出ず仕舞い。段々と濃くなる野生動物の臭いに追い立てられるように、慌てて川を上がることにしました。。。
(おしまい)
その後も順調に釣りを続けていましたが、勢いを付けて流れを跨ごうとした一瞬!
気が付けば飲まず食わずでふーらふら、時計も午後3時を回っていました。。。
おにぎり2個のエネルギー補給を終え、場所を移動することにします。
ふと下流側に目を向けると、川辺に人が座っているように見えました。話を伺おうとガサガサ近付いてゆくとそれはただの腐った木だったのですが、その脇の草木に隠れるように渋いブリティッシュグリーンのレンジローバーが駐めてありました。
そこから合流点まで釣り上がりますが、さっきとは真逆の早いアタリに手も足も出ません。
山女魚です。暫くすると上流から人影が現れ、それがレンジの主であることが分かりました。
”その竹竿、ペゾンか?T田さんのか?”
”いえFJメイドです”
”なんだFJって?”
”ちょ、直列6亀頭の・・・
若松在住の方で、土日の2日連続でこの支流を釣り上がったそうです。
その辺に道具をほっぽり出し、わざわざ川の中まで来てくれて沢山お話しました。
”そのリール、ハーディーじゃなか?”
”いえ、100年前の競合他社かと・・・
愉しい会話の間、ライズがあれば狙ってみるのですがほんと出方が早くて取れません。その度、ヤレ”惜しぃ~”だの”今フライの下まで追ったゾぉ”だの熊のようなルックスの優しいおじさん(お兄さん)が解説してくれると魚が釣れなくても充分幸せな気持ちになりました。
(おしまい)
by fj-engineering
| 2010-06-02 00:33
| fly fishing